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NHKデジタル教材で学ぶ歴史

では、これから具体的にNHKデジタル教材の番組を見ていきましょう。

「見える歴史」は小学校6年生を対象とした社会科の教材です。子供たちが愉しんで勉強できるよう、様々な工夫がなされ、クイズやゲームの他、カラフルな色づかいやイラスト、写真を多用することで、学習へ対する子供たちの抵抗感を削減することに成功しました。

日本の子供たちが初めて日本の歴史を体系的に学ぶのは小学校6年生ですが、歴史の授業は難しい言葉や、文化の違いがある為に、子供たちには興味を持ちづらい面もあります。そういった面では苦手になりやすい科目だと言えるでしょう。

そこで「見える歴史」では、歴史に興味を持てる子供たちにも、また持てない子供たちにも「昔が見える!」と感じて貰えるような工夫がされています。ドラマやCG映像を使用したり、あるいは遊び心あふれるクイズなども取り入れるなどし、歴史上の人物のエピソードをよりリアルに、立体的に紹介することを目指した番組です。

読書が大好きで、知りたがり屋の女の子「みらい」(声 ベッキー)と、老木「ジョーモン」(声 緒方拳)。彼は年齢が7000歳以上で、容姿が屋久島の縄文杉に似ている為、その名で呼ばれています。そうして「とびマル」はタイムトンネルに暮らし、時間の流れの中を自由自在に飛び回ることができる、クイズが大好きな男の子。

以上の3人が濱中博久アナウンサーのナレーションと共に、とある森を舞台とし社会科を学んでいくという内容です。

登場人物だけを見ても、子供たちの好奇心や想像力を刺激する設定となっています。「歴史は過去のことではない。今とつながり、未来ともつながっている。さぁ、私が見てきたものを、見せてあげよう」というセリフを、歴史を学習する前に置くことによって、子供たちに過去のことが現在にもつながっており、その二つを同時に学ぶことができる、という意識を持たせることができます。

またこの台詞は子供だけでなく、大人にとっても深い意味をもっていることがわかります。さらに、この台詞を実証する為に、番組では都市部で現在も発見される縄文土器の発掘現場や、戦国時代いかに合戦が激しいものであったかを伝える、古戦場などの現場取材も欠かすことはありません。

こうして今も残る「現場」を子供たちに紹介することで、歴史が単なる過去の話ではないことを、伝えることができます。

こういった意味でNHKデジタル教材である「見える歴史」は動く教科書といっても、過言ではないと思われます。

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