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「あしたをつかめ」で職業体験

NHKデジタル教材番組の中でも、比較的年齢層が高めの「あしたをつかめ」は、10代後半から20代前半をターゲットとした、職業紹介番組となっています。

「あしたをつかめ」では、実際の社会で働く様々なジャンルの人々を紹介し、職業ごとの良い点、悪い点、どういった特徴を持っているのかや、その仕事の魅力を考えることを促す「仕事ガイダンス」番組という内容になっています。

テレビカメラが実際の職場に入り、一人の人間に密着することで、その人がどういった仕事に打ち込んでいるのか、気を使う点はどこなのか、あるいは自身の仕事についての意見や考えを、ルポタージュする番組構成となっており、実際に体験してみなければわかることのない、職場の雰囲気や、普段は表面しか見えないその職業の裏側を見る事ができます。

同世代の人々が働く現場を紹介するだけでなく、その仕事の核心にせまり、番組を見ている若者と同じ若者が現場で感じている生き甲斐や、仕事の達人が持つ技術や関わりを丁寧に取り上げ、仕事自体の醍醐味をクローズアップし、奥深さも丹念に描き出していくことに成功しています。

対象である10代後半から、20代前半という年齢層に限らず、この番組を見たそれ以外の世代の人たちに対して、仕事というものを考えさせられるような、レベルの高い番組構成になっています。

これまでに取り上げた職業は花屋、ファッション・アドバイザー、道路のライン引き、林業作業士、信用金庫の職員、バット製造職人、グランウンド・キーパー、ウェディング・プランナー、家畜人工授精師、情報誌の編集者、住宅営業マンなど、ジャンルにこだわること無く、幅広い職業を紹介しています。

中にはこの番組で初めて知るような職業も登場するなど、ごく一部の人々しか知り様のなかった仕事の様子を知ることは、どんな人にとっても非常に有益なことであると言えます。

この番組の本来の目的は、職業紹介ではありますが、そのつど現実に働く人物にスポットを当てることで、視聴者に仕事の本質を伝えるという意味においては、成功していると言えるでしょう。

本やビデオDVDの発売、再放送の予定などに対する、問い合わせが幅広い年齢層から多数寄せられるなど、関心が高いこともこの番組の特徴だと言えます。

NHK出版からは「NHKあしたをつかめ平成若者仕事図鑑」が現在、2巻まで出版されており、NHKエンタープライズから「警察官」「レスキュー隊員」「救命救急士」「美容師」「大工」など約10の職業を紹介した「あしたをつかめ」のDVDが発売されています。

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