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NHKデジタル教材とICT
近頃では、実社会に出た後、また再び学校へ通う、あるいは生涯学習として、様々な学習を始める人が多くいます。大人であれば学習することの必要性を、自ら判断することができますが、子供たちに学ぶことの必要性を説いても意味はありません。
近年、学力低下などを受け、小学校や中学校を受験させる親が増え、幼稚園からの幼児教育が注目されています。そうした幼児教育が成功しているのには、いかにして、子供たちの学習にたいする苦痛を減らしたか、ということにつきます。
詰め込み教育には限界が有り、奔放な子供たちはリタイアを余儀なくされてしまいます。教育の現場で指導者や保護者が行うべきは、子供たちの意識が自然と学習へと向けられるように、サポートすることなのです。
現代の子供たちは、テクノロジーの進歩により、白黒テレビの時代の子供たちに比べれば、ある意味においては贅沢な価値観を持っています。遊びだけでなく、教材もその時代に合わせて、子供たちが満足、納得いくものを選ばなければいけません。
学習することよりも、手近にあるゲームで遊ぶことが楽しくては、より楽しい方を選んでしまうのではないでしょうか。
そういった問題を解決するべく、NHKデジタル教材は、NHK独自の幅広い知識とテクノロジーを駆使し、それに加えてクイズやゲームなど、子供たちは学習に取り組みやすいアイテムを使い教材を制作しています。
番組の司会者に、テレビでおなじみのタレントや女優を起用するのも、その理由の一つです。彼らを起用することによって、普段、お笑番組やアニメを見るのと同じ感覚で学習してもらうことで、学習しているという、堅苦しい雰囲気を排除できるのです。
また、NHKデジタル教材では、ICTを使用した「楽しい・身につく・よくわかる」授業を提供しています。
文部科学省による「先導的情報教育化推進プログラム」の一環として、日本放送協会では2007年度より、教育の情報化を推進する為の実践的な調査、研究を行っています。
「テレビ番組とICTの連動による、探求型学習の効果に関する調査・研究」をテーマとし、テレビ番組やテーマごとに3分以内に編集された動画クリップ、コンピューターやプロジェクターなどのICTを取り入れた授業内容や、その成果を評価する方法を開発しました。
ICTを利用することにより、子供たちの能力や資質がどのように向上していくのか、その具体的な検証を行ってきました。
授業におけるICTの使途の可能性、そうしてその普及は多くの教師、研究者や教育関係者の理解があってからこそなのです。